冬から春への変わり目は、肌への環境ストレスが大きく肌がゆらぎやすい季節です。しかし今は、春先だけに限らず、あっという間に夏のような陽気になるなど、肌にとって過酷な状況はとどまることなく夏へと続いてしまいます。加えて、マスク生活も相まって肌にとっては最悪の環境に。
そこで、デリケートになりやすい春の肌づくりから、夏を迎えるためのスキンケアをご紹介します。
春の肌状態って
冬を越したお肌は、冬の間の乾燥ダメージが肌に蓄積した状態。外界の刺激から肌を守る「バリア機能」が低下し、外的刺激に対する抵抗力が低いデリケートな肌になっています。
バリア機能
そもそもバリア機能ってなんでしょう。
バリア機能とは、肌の「角質層」にある機能で、紫外線や摩擦、化学物質や大気汚染など皮膚にとっての異物の侵入を防ぎ、また肌内部の水分を保つことで、肌を守る役割をします。
肌は表面から「表皮」「真皮」「皮下組織」の3つの層に分かれ、表皮の最上層にあるのが「角質層」。外的からの刺激に対して最前線で守ってくれる存在です。
角質層は天然のクリームと言われる「皮脂膜」、角質細胞の中で水分を保つ「天然保湿因子(NMF)」、セラミドなど角層細胞同士の間を埋めている脂質「細胞間脂質」からなり、3つがバランスよく整っているとバリア機能が正常に働くのです。
春の外気には対敵がいっぱい
春のお肌がゆらぎやすい理由は、バリア機能の低下だけではありません。
バリア機能が低下した肌に、下記のような様々な外的刺激が入ることで、炎症をおこし肌が荒れてしまいます。まさにお肌にとっては「弱り目に祟り目」な状態になってしまうのです。
春肌にダメージを与える外的刺激
寒暖差
春の激しい気温変化は肌にも影響を与えます。
昼間は暑く、汗ばんだり皮脂分泌が増えたと思ったら、夜には急激に冷えて乾燥したりと、厳しい気温の変化にさらされていると、肌が対応しきれず機能や抵抗力が弱まってしまいます。
紫外線
2月から増える紫外線。3月には7月の朝や昼過ぎの紫外線量に匹敵し、5月になると真夏とほぼ同量の紫外線となります。バリア機能が低下した肌は、外的刺激からの守りが弱まっている肌。つまりは紫外線がダイレクトに細胞にダメージを与えてしまうのです。
ポリューション
「ポリューション」とは、空気中にある汚染された粒子やガスなどの汚染物質のこと。春先には花粉。黄砂、PM2.5も3月~5月にかけて最もやってきます。これらの小さな粒子がお肌に入り込むことで、活性酸素が増えお肌にダメージを与えてしまうのです。
マスク内の湿度の上昇
そもそも弱まった肌にマスクの刺激が加わり、ただでさえトラブルになりやすい状態。
そこに、気温が上がってくると、マスク内の温度・湿度が一気に上昇し、雑菌が繁殖しやすい環境となり、肌荒れやニキビができやすくなります。
環境に負けない肌をつくるスキンケア
肌チカラを上げる
バリア機能はうるおい成分によって保たれています。まずは、しっかりとお肌の内側から潤わせましょう。
モイストローション リペアC
6,490 円(税込)
2種の植物幹細胞エキス配合で、外的環境からお肌を守り、本来もった機能を高める化粧水。ビタミンC誘導体を内包した特殊カプセルにより美肌成分が肌に浸透(※)。肌が自ら潤う力を呼び覚まし、長時間潤いにあふれた肌へと導きます。
※角質層まで
ビタミンCはお肌の救世主!
バリア機能を強化すると言われる “ビタミンC”。 さらに、外的刺激により発生した活性酸素を除去する効果があるため、トラブルのない健やかな肌をつくります。
リコプロ フェイスケア C20ルーセント EX
9,900 円(税込)
最新型ビタミンC誘導体を高濃度20%配合。グリセリンを配合し、ビタミンC独特の刺激もなく、肌に潤いが残る特殊処方。
酸化しにくいため朝から使用できるのもポイントです!
刺激を与えない
弱った肌に、さらに刺激を与えてはいないでしょうか。
例えば洗顔。 皮脂分泌が増えてくるからと、皮脂を奪う洗顔料を使ったり、必要以上にゴシゴシあらったり。そうでなくても、洗顔料やクレンジングには界面活性剤が使用されていて、この界面活性剤もまた肌に摩擦ダメージを与えてしまいます。
洗顔はたっぷりの泡で包み込むようにおこない、洗った後は、タオルで優しく抑えるように拭きましょう。
クリーミーフォーム グロウ
5,500 円(税込)
心地よい泡としっとり潤う滑らかな仕上がりが人気の低刺激アミノ酸系洗顔フォーム。
プロテオグリカンに加え、植物幹細胞エキスや、毛穴をケアする話題の成分を配合し、お肌を滑らかに整えながら、潤いをあたる洗顔料です。
外的刺激から肌を守る
UVケアは一年中とわかっていても、怠りがちなのが冬から春のUVケア。
ダメージは蓄積するので、少しの外出でも入念にケアしましょう。
紫外線同様に対策必須になっているのが「ポリューション」。花粉や黄砂などは季節性のイメージですが、PM2.5などは1年中飛来していいます。そうでなくても、工場の排気、車の排出ガスなど、今や一年中汚染物質にさらされている状態。目にも見えず、紫外線の様に肌への影響もわかりにくいですが、毛穴の奥に入り込み肌にダメージを与えるため、一日の終わりにしっかりと落とすことが大切です。
クレンジング グロウ
5,500 円(税込)
界面活性剤を極力使わず、低分子の高機能電解水のチカラで、肌に負担なくメイクを落とすクレンジング。さらに、お肌の奥に入り込んだ、目に見えない粒子の細かい汚れまでを落とす、植物幹細胞エキス配合で、肌をクリアにし健やかな肌を保ちます。
体の中からも健やかに
スキンケアにプラスして摂取したいのが緑黄色野菜。緑黄色野菜に豊富に含まれるβカロテンは、体内でビタミンAに変わり、健康な皮膚や粘膜をつくり、ターンオーバーや免疫力アップを支えてくれる栄養素と言われています。紫外線やストレスでダメージを受けてバリア機能が低下したお肌をサポートし、角質層に存在する天然保湿因子を増やすことで肌の水分量を保ち、バリア機能を正常に整えてくれます。
春から夏にかけての肌に必要なのは、肌本来の働きを取り戻すこと。
ダメージを残して夏を迎えないよう、しっかりとケアしてあげてくださいね。